正社員のメリットとデメリット
- maro00
- 2021年12月24日
- 読了時間: 9分
正社員は「給料がいい」「安定している」などのイメージがあるため、“正社員になりたい!”と考える人も多いかと思います。しかし、本当に正社員は自分にぴったりな選択肢でしょうか?
今回は、派遣やパートタイム、契約社員など複数ある雇用形態のうちの一つ、「正社員」について紹介していきます。
正社員として働くメリット・デメリットから、自分に合った働き方を見つける方法までぜひチェックしてみてください!
<INDEX>
正社員(正規雇用)とは
正社員のメリット
正社員にはデメリットもある
正社員以外の雇用形態の特徴や違い
自分に合った働き方を見つける方法や考え方
まとめ
正社員(正規雇用)とは
基本的に、正社員という言葉に法律上の定義というものは存在しません。労働基準法では、正社員も契約社員も派遣社員もパートタイムも、同じ「労働者」としてくくられます。
ただ企業や行政が労働者を区分する便宜上、雇用期間の定めがなく、会社が決めた労働時間をフルタイムで働く労働者を、「正社員」としていることが多いです。
正社員のメリット
雇用期間の定めがなく、フルタイムで働く正社員にはどんなメリットがあるのでしょうか。
正社員のメリット1:仕事内容
正社員として働くメリットの1つ目に、「仕事内容」があげられます。
正社員として雇われるということは、“会社の将来を担ってほしい”という期待と責任が寄せられるということです。
もちろん、正社員以外の労働者に期待や責任がない、ということではありません。しかし、やはり長い期間と時間、会社のために働く人に重要な仕事を任せたいと思うのは自然なことでしょう。
その結果、正社員は裁量の大きい仕事に携われる可能性が高く、自身のキャリアアップや成長に繋がる機会も多い傾向があります。
責任ある仕事をやり遂げることで、やりがいや達成感、社会や会社に貢献しているという実感や楽しさを感じられるでしょう。
正社員のメリット2:給与や収入

正社員のメリット2つ目は、「給与や収入」です。
正社員には、毎月の給与だけでなく賞与(ボーナス)や退職金、さまざまな手当が会社から支給されることが多いです。場合によっては、成果に応じた報奨金(インセンティブ)が支払われることも。また、勤続年数に応じて昇給する会社もあります。
そのため、ほかの雇用形態と比べて給与や収入は高くなる傾向があると言えます。
付与される有給休暇の日数も正社員のほうが多くなるのが一般的。ある程度休みを取りながらも、毎月一定の収入が得られるということはとても安心感があり、「正社員=安定」と言われる大きな理由の一つでしょう。
正社員のメリット3:福利厚生の充実
正社員のメリット3つ目は、「福利厚生の充実」です。
福利厚生は、会社が従業員に提供する給与や賞与以外の報酬のこと。法的に定められた社会保険のほか、会社独自に定める交通費や住宅手当・社員寮、健康診断補助、保養施設提供、旅行補助、資産形成補助など、さまざまな福利厚生が存在します。
また、会社によってはスキルアップのための外部研修や資格取得の費用を出してくれることも。
正社員として働くことで、これらの恩恵を最大限に受けることができるでしょう。
正社員のメリット4:社会的信用度が高い

正社員のメリット4つ目は、「社会的信用度が高い」ということ。
一般的に、正社員は家や車など大きな買い物をする際に銀行などでローンを組みやすいです。また、クレジットカードの審査も通りやすいと言われます。安定した収入があるため、返済が見込めると判断されるからです。
これは、特定の会社や組織に属さない個人事業主やフリーランスなどと比べると顕著だと言えるでしょう。
正社員のメリット5:転職活動でも有利になることがある
そのほか、「会社の名前を使える」ということも正社員のメリットの一つです。
正社員は、外部の会社と取引をする際、一個人の前に●●会社に所属する社員として扱われます。自分が何者なのかという説明をしなくとも、会社名やブランド力によって信頼を得ることができ、ビジネスのやりとりがスムーズに進みます。
また、正社員は転職活動の面でも有利になることがあります。正社員で働いてきたということは、業務経験や実績を詳しく説明しなくても、“責任ある仕事を任されスキルを磨いてきた人材”だと一定の評価を得られることがあるためです。
即戦力が求められる転職市場では大きなアピールポイントとなるでしょう。
正社員にはデメリットもある
正社員にはほかの雇用形態にはないメリットがたくさんあります。
しかし、メリットばかりではなくデメリットも存在します。
所属する会社や職種、業種によっても差はありますが、一般的に正社員のデメリットとされる点を見ていきましょう。
正社員のデメリット1:転勤や異動
正社員として働くデメリットの一つに、「転勤や異動」があります。
転勤・異動の辞令は原則従わなければなりません。
自分が希望する部署や土地に移れるなら良いのですが、予期せず望まない場所に配属になることもあり得ます。
場合によっては、海外転勤など生活環境ががらっと変わってしまうことも。家族がいたり持ち家があったりすると、更に負担に感じてしまうでしょう。
転勤や異動をしたくないという希望があれば、採用の際に必ず確認し会社側と事前に条件のすり合わせを行っておきましょう。
正社員のデメリット2:残業や休日出勤
正社員のデメリットには、「残業や休日出勤」もあげられます。
繁忙期など人手が足りない時、やはり一番に頼られるのは正社員ということが多いので、残業が多くなってしまうこともあるでしょう。また、業務の状況や顧客の都合によっては、休日出勤もやむを得ないというケースも想定できます。
所定の勤務時間以外は働きたくないと思っている人は、残業や休日出勤がストレスになってしまうかもしれません。
正社員のデメリット3:責任
正社員のメリットとして、責任ある仕事を任されるという点をあげましたが、人によってはその責任を重荷に感じてしまうこともあるでしょう。
責任のある仕事が成長やスキルアップにつながる反面、プレッシャーを負わなければならないこともあります。また、正社員としての経験や年次が上がるにつれ、部下や後輩を育てるという役割もできます。
正社員として働く以上、ある程度の責任を負うことは避けられないでしょう。
正社員のデメリット4:人材価値が伸びない?
正社員として一つの会社で働き続けていると、ほかの会社で価値を発揮できない人材になってしまうというリスクがあります。
正社員は、必ずしもやりたい仕事や好きな仕事ばかりを選べるわけではありません。場合によっては、自分が磨きたい専門性とはまったく関係のない仕事に長期で携わることや、その会社でしか通用しないスキルばかり身に付いてしまうこともあるでしょう。
そのほか、勤務時間や休日が固定されることもデメリットになり得ます。勤務時間についてはフレックスタイム制などを取り入れている会社もありますが、その場合でも会社が指定したコアタイムには出社しなければならないなど、完全に自由にはならない場合がほとんどでしょう。
正社員以外の雇用形態の特徴や違い
正社員(正規雇用)のメリット・デメリットを見てきましたが、ここでは非正規雇用と呼ばれるほかの雇用形態にどんな特徴があるのかそれぞれ紹介していきます。
契約社員
契約社員とは、あらかじめ雇用期間が定められている労働者のことを指します。雇用契約期間の上限は原則3年です。
「お金を貯めて3年後に留学したい」「契約社員として数年経験を積んで、別の仕事に転職したい」など、近い将来の目標やライフプランがある人にとっては、契約満了時に退職を切り出しやすいというメリットがあるでしょう。
一方、正社員にある福利厚生が契約社員には適用されない場合があったり、雇用期間が定められているため、社内での出世が見込めなかったりといったデメリットも存在します。
派遣社員
派遣社員とは、人材派遣会社と雇用契約を結び、実際に就業する会社に派遣される雇用形態のことを指します。
今までのスキルや経験を生かした業務を選ぶことができたり、雇用期間や勤務時間をライフスタイルに合わせて調整することができたりするメリットがあります。
しかし派遣期間には限りがあり、賞与や退職金はないことがほとんどです。そのため、正社員と比べて収入や雇用が安定しづらい、責任ある仕事を任されにくいなどのデメリットもあります。
パートタイム(アルバイト)
パートタイムとは、一週間の労働時間がほかの社員と比べて短い労働者のことを指します。
給与は時給や日給で支給されることが多く、アルバイトとの明確な違いはありません。
病気や介護、子育てなどでフルタイムの勤務が難しいという場合も、自分で働く日数や時間を決めて無理がない範囲で働くことができたり、未経験可の仕事が多かったりと、融通の利きやすさがパートタイムのメリットだと言えるでしょう。
その反面、多くの場合正社員より時間単位の給与が安くなりがちであったり、ボーナスや福利厚生が受けられなかったりなどのデメリットがあります。
自分に合った働き方を見つける方法や考え方
今、雇用形態を含めた働き方のスタイルはどんどん変化し多様化しています。
今回紹介した正社員や契約社員、派遣社員、パートタイム(アルバイト)だけでなく、個人事業主やフリーランス、ウェブ上のサービスを介して仕事を受注するクラウドワーカー、複数の仕事で収入を得るパラレルワーカーなど新しい選択肢が次々と出てきているなかで、自分にぴったりの働き方をすぐに見つけるのはなかなか難しいことかもしれません。
しかし、希望するライフスタイルや価値観に合った働き方を選ぶということは、人生の幸福度を高めるうえでとても大切なことではないでしょうか。
まずは、仕事やプライベートにかかわらず自分のかなえたいことを書き出し、優先順位を付け整理してみましょう。そのなかで自分が一番優先したいことがかなう働き方を選んでみると良いかもしれません。
更に、仕事面で今、自分はどんな価値を発揮できるのか、それを伸ばせる環境はどんなところなのか、将来身に付けたいスキルや専門性は何なのかを具体的に考えてみましょう。
自分に合った働き方を見つけるには、かなえたいことや発揮できる価値、活躍できる環境、目標とするキャリアパスを明確にし、未来を見据えしっかり考えることが大切です。
最後にご興味のある方はチェックしてみてください。↓エンジニア募集
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